CBD(カンナビジオール)とは、大麻草に含まれる生理活性物質カンナビノイドの一種です。
大麻草には100種類以上のカンナビノイドが含まれており、中でも有名なものにTHCとCBDがあります。THCは陶酔感やハイになるなどの精神活性作用があり、日本では禁止薬物として法律で規制されている成分です。CBDはTHCと違って精神活性作用がなく、現在、抗炎症や、自律神経の調整、抗不安、抗てんかん、制吐その他数多くの文献があげられています。

日本で流通しているCBDオイルは大きく2種類に分けられます。産業用大麻の成熟した茎、種からCBDを含む全草成分を抽出し、大麻取締法の禁止薬物であるTHCを除去したブロードスぺクトラムタイプと、CBDのみを単離、精製しオイルに溶かし込んだCBDアイソレートタイプがあります。アイソレートタイプはCBDのみの効果が得られ、ブロードスペクトラムは麻に含まれるモノテルペン類やポリフェノール類が入っているのでCBD単体で摂取したときより、アントラージュ効果によって様々な作用が増幅されていきます。

CBDの作用メカニズムについては複数種類あり、その一つに内因性カンナビノイドシステム(エンドカンナビノイドシステム)があります。エンドカンナビノイドシステムは人だけでなく、脊索動物のホヤ類、脊椎動物の魚類、両生類、爬虫類、鳥類のすべてに存在していて、生きていくのに必要不可欠なシステムとして形成されたと考えられています。
CB1,CB2というカンナビノイド受容体が体中のあらゆる場所に存在していて、細胞間コミュニケーションの正常化に関わっています。
人は強いストレスを受けたり、老化が進むと神経と免疫システムの不調、いわゆるカンナビノイド欠乏症となり、様々な不調が表れるといわれます。CBDオイルは不足したカンナビノイドを補い、エンドカンナビノイドシステムを整えることにより、症状の軽減に役立ちます。

また、CBDはエンドカンナビノイドシステムを整えるだけでなく、セロトニン受容体や、PPARγ受容体に作用するといわれ、製薬業界もその働きに注目している成分です。

参考資料

日本臨床カンナビノイド学会副理事長

昭和大学薬学部 佐藤 均教授のインタビュー記事です。